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七十二候 2027

2027年の七十二候の日付と読み方・意味を一覧にしました。

七十二候(しちじゅうにこう)は、二十四節気のそれぞれを初候・次候・末候の三つに分けた、約 5 日ごとの季節の名前です。「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」のように、その時期の自然の様子や動植物の動きが短い言葉で表されています。

2027年の七十二候の一覧

期間節気名前読み方意味
1/5〜1/9小寒初候芹乃栄せりすなわちさかう芹(せり)がよく育つ
1/10〜1/14小寒次候水泉動しみずあたたかをふくむ地中で凍っていた泉が動き始める
1/15〜1/19小寒末候雉始雊きじはじめてなく雉(きじ)の雄が鳴き始める
1/20〜1/24大寒初候款冬華ふきのはなさく蕗(ふき)の薹(とう)が出始める
1/25〜1/29大寒次候水沢腹堅さわみずこおりつめる沢の水が厚く凍りつめる
1/30〜2/3大寒末候鶏始乳にわとりはじめてとやにつく鶏が卵を産み始める
2/4〜2/8立春初候東風解凍はるかぜこおりをとく春の東風が、川や池の厚い氷を解かし始める
2/9〜2/13立春次候黄鶯睍睆うぐいすなく山里でうぐいすが美しく鳴き始める
2/14〜2/18立春末候魚上氷うおこおりをいずる割れた氷の間から魚が跳ね上がる
2/19〜2/23雨水初候土脉潤起つちのしょううるおいおこる雨が降って土が湿り気を帯びてくる
2/24〜2/28雨水次候霞始靆かすみはじめてたなびく霞がたなびき始め、山や野の景色がぼんやりかすむ
3/1〜3/5雨水末候草木萌動そうもくめばえいずる草や木が芽吹き始める
3/6〜3/10啓蟄初候蟄虫啓戸すごもりむしとをひらく冬ごもりしていた虫が、戸を開けるように地上に出てくる
3/11〜3/15啓蟄次候桃始笑ももはじめてさく桃の花が咲き始める(「笑う」は花が咲くこと)
3/16〜3/20啓蟄末候菜虫化蝶なむしちょうとなる青虫が羽化して、紋白蝶になる
3/21〜3/25春分初候雀始巣すずめはじめてすくう雀が巣を作り始める
3/26〜3/30春分次候桜始開さくらはじめてひらく桜の花が咲き始める
3/31〜4/4春分末候雷乃発声かみなりすなわちこえをはっす遠くで雷が鳴り始める
4/5〜4/9清明初候玄鳥至つばめきたる燕(つばめ)が南の国から渡ってくる
4/10〜4/14清明次候鴻雁北こうがんかえる雁が北へ帰っていく
4/15〜4/19清明末候虹始見にじはじめてあらわる雨上がりに虹が見え始める
4/20〜4/24穀雨初候葭始生あしはじめてしょうず水辺の葦(あし)が芽を吹き始める
4/25〜4/29穀雨次候霜止出苗しもやんでなえいずる霜が降りなくなり、苗が育ち始める
4/30〜5/5穀雨末候牡丹華ぼたんはなさく牡丹の花が咲く
5/6〜5/10立夏初候蛙始鳴かわずはじめてなく蛙が鳴き始める
5/11〜5/15立夏次候蚯蚓出みみずいずるみみずが地上に出てくる
5/16〜5/20立夏末候竹笋生たけのこしょうずたけのこが生えてくる
5/21〜5/25小満初候蚕起食桑かいこおきてくわをはむ蚕が桑の葉を盛んに食べ始める
5/26〜5/31小満次候紅花栄べにばなさかう紅花が盛んに咲く
6/1〜6/5小満末候麦秋至むぎのときいたる麦が熟し、刈り入れの時期になる(麦の「秋」)
6/6〜6/10芒種初候蟷螂生かまきりしょうずかまきりが卵からかえる
6/11〜6/15芒種次候腐草為蛍くされたるくさほたるとなる腐った草が蛍になる(草の陰から蛍が飛び交う様子を昔の人がこう表した)
6/16〜6/20芒種末候梅子黄うめのみきばむ梅の実が黄ばんで熟す
6/21〜6/26夏至初候乃東枯なつかれくさかるる冬至のころに芽を出した夏枯草(うつぼぐさ)が枯れる
6/27〜7/1夏至次候菖蒲華あやめはなさくあやめの花が咲く
7/2〜7/6夏至末候半夏生はんげしょうず烏柄杓(からすびしゃく)=半夏が生える
7/7〜7/11小暑初候温風至あつかぜいたる暑い風が吹いてくる
7/12〜7/17小暑次候蓮始開はすはじめてひらく蓮の花が開き始める
7/18〜7/22小暑末候鷹乃学習たかすなわちわざをならう鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える
7/23〜7/27大暑初候桐始結花きりはじめてはなをむすぶ桐の花が実を結び始める
7/28〜8/1大暑次候土潤溽暑つちうるおうてむしあつし土が湿って蒸し暑くなる
8/2〜8/7大暑末候大雨時行たいうときどきにふるときどき大雨が降る
8/8〜8/12立秋初候涼風至すずかぜいたる涼しい風が立ち始める
8/13〜8/17立秋次候寒蝉鳴ひぐらしなくひぐらしが鳴き始める
8/18〜8/22立秋末候蒙霧升降ふかききりまとう深い霧が立ちこめる
8/23〜8/27処暑初候綿柎開わたのはなしべひらく綿を包む萼(がく)が開き始める
8/28〜9/2処暑次候天地始粛てんちはじめてさむしようやく暑さが鎮まり始める
9/3〜9/7処暑末候禾乃登こくものすなわちみのる稲が実る
9/8〜9/12白露初候草露白くさのつゆしろし草に降りた露が白く光る
9/13〜9/17白露次候鶺鴒鳴せきれいなく鶺鴒(せきれい)が鳴き始める
9/18〜9/22白露末候玄鳥去つばめさる燕が南へ帰っていく
9/23〜9/27秋分初候雷乃収声かみなりすなわちこえをおさむ雷が鳴らなくなる
9/28〜10/2秋分次候蟄虫坏戸むしかくれてとをふさぐ虫が土の中にこもり、穴をふさぐ
10/3〜10/7秋分末候水始涸みずはじめてかるる田の水を落として稲刈りに備える
10/8〜10/12寒露初候鴻雁来こうがんきたる雁が北から渡ってくる
10/13〜10/17寒露次候菊花開きくのはなひらく菊の花が咲く
10/18〜10/23寒露末候蟋蟀在戸きりぎりすとにありきりぎりす(今のこおろぎ)が戸口で鳴く
10/24〜10/28霜降初候霜始降しもはじめてふる霜が降り始める
10/29〜11/2霜降次候霎時施こさめときどきふる小雨がしとしと降る
11/3〜11/7霜降末候楓蔦黄もみじつたきばむ楓(かえで)や蔦(つた)が色づく
11/8〜11/12立冬初候山茶始開つばきはじめてひらく山茶花(さざんか)が咲き始める(「つばき」と読ませる)
11/13〜11/16立冬次候地始凍ちはじめてこおる大地が凍り始める
11/17〜11/21立冬末候金盞香きんせんかさく水仙の花が咲いて香る(金盞は水仙の別名)
11/22〜11/26小雪初候虹蔵不見にじかくれてみえず虹を見かけなくなる
11/27〜12/1小雪次候朔風払葉きたかぜこのはをはらう北風が木の葉を吹き払う
12/2〜12/6小雪末候橘始黄たちばなはじめてきばむ橘の実が黄色く色づき始める
12/7〜12/11大雪初候閉塞成冬そらさむくふゆとなる天地の気がふさがって、本格的な冬になる
12/12〜12/16大雪次候熊蟄穴くまあなにこもる熊が冬ごもりのために穴に入る
12/17〜12/21大雪末候鱖魚群さけのうおむらがる鮭が群がって川を上る
12/22〜12/26冬至初候乃東生なつかれくさしょうず夏枯草(うつぼぐさ)が芽を出す
12/27〜12/31冬至次候麋角解さわしかのつのおつる大鹿の角が落ちて生え変わる
1/1〜冬至末候雪下出麦ゆきくだりてむぎのびる雪の下で麦が芽を出す

日付は、その候の始まりの日です。名称と読み方は国立天文台暦計算室の暦Wiki「七十二候」に載る宝暦暦以降のものによります(漢字や読みは暦や文献によって違いがあります)。意味はこのサイトによる現代語の説明です。

七十二候とは

二十四節気の「気」と七十二候の「候」を合わせると「気候」になります。七十二候は古代中国で生まれ、北魏の正光暦から暦に載るようになりました。そのため中国の七十二候には、日本の気候や生き物に合わないものも含まれていました。江戸時代に渋川春海が日本の風土に合わせて作り直し、のちの宝暦暦で一部が修正されて、いまに伝わる形になっています(国立天文台 暦Wiki による)。

たとえば立春の次候は、中国の古い暦では「蟄虫始振(虫が動き始める)」でしたが、日本では「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」になっています。中国で生まれた二十四節気がそのまま使われているのに対し、七十二候は日本の季節感を映した暦だと言えます。

七十二候は立春から数える

七十二候の一覧は、ふつう立春の初候「東風解凍」から始まります。旧暦では立春のころが一年の始まりとされ、二十四節気も立春から数えるのが習わしだったためです。このページの表は2027年の 1 月から順に並べているので、1月5日(火)からの小寒の初候「芹乃栄」が最初になり、立春の初候「東風解凍」は2月4日(木)からです。

七十二候の日付の決め方

江戸時代の寛政暦までは、1 年の長さを 72 等分して、ほぼ 5 日ごとに候を割り当てていました。天保暦で二十四節気を太陽の位置で決める方法(定気法)に改めた際、七十二候に日付を割り振ることはやめられ、暦には二十四節気の欄にまとめて載せる形になりました。このため、七十二候の日付には公式な決まりがありません。

このページでは、二十四節気と同じように、太陽が黄道上を 5° 進むごとに次の候に移るとして日付を計算しています(立春の初候が黄経 315°、次候が 320°…)。雑節の半夏生(黄経 100°)は国立天文台の暦要項でもこの方法で決められていて、このサイトの計算と暦要項の日付は一致しています。ほかの暦の七十二候とは、日付が 1 日ずれることがあります。

中国の七十二候との違い

国立天文台の暦Wikiの一覧で、宣明暦以前(中国から伝わった七十二候)と宝暦暦以降(いまの七十二候)を同じ位置どうしで比べると、72 のうち 52 の候で名前が違います。そのうち 8 の候は、名前は同じでも置かれた時期が変わったもので、たとえば「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」は、中国の暦では大暑の初候でしたが、日本では芒種の次候に移されています。日本で蛍が飛び始める時期に合わせたものと考えられます。残りの 44 の候は、中国から伝わった七十二候にはない日本独自の名前で、「桜始開(さくらはじめてひらく)」「熊蟄穴(くまあなにこもる)」「鱖魚群(さけのうおむらがる)」などがそうです。

七十二候の言葉の読み方

七十二候の名前は漢文で書かれていて、決まった読み下し方があります。「始」は「はじめて」、「乃」は「すなわち」、「為」は「なる」と読み、「蟄虫」は冬ごもりの虫、「玄鳥」は燕、「鴻雁」は大型の雁を指します。花が咲くことを「華」「開」「笑」と書き分けているのも特徴で、「桃始笑(ももはじめてさく)」のように、花のほころぶ様子を人の笑顔に見立てた表現もあります。読み方を覚えておくと、初めて見る候の意味もおおよそ見当がつくようになります。

候の長さは 5 日とは限らない

太陽が黄道を 5° 進むのにかかる日数は、季節によって違います。地球は 1 月の初めに太陽に一番近づいて速く動き、7 月の初めに一番遠ざかってゆっくり動くからです。2027年の七十二候で一番短いのは小寒の初候「芹乃栄」の約 4.90 日、一番長いのは小暑の初候「温風至」の約 5.24 日です。日付で数えると、2027年は 4 日から 6 日の間隔で候が切り替わります。

手紙のあいさつに七十二候を使う

手紙やメールの書き出しで、季節を表す時候のあいさつに七十二候の名前を使うこともできます。2027年なら、2月4日(木)から「東風解凍(はるかぜこおりをとく)の候」、3月26日(金)から「桜始開(さくらはじめてひらく)の候」、6月11日(金)から「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)の候」、10月8日(金)から「鴻雁来(こうがんきたる)の候」、12月12日(日)から「熊蟄穴(くまあなにこもる)の候」といった具合です。決まった言い回しがあるわけではないので、「◯◯の候、いかがお過ごしでしょうか」のように、二十四節気の「立春の候」などと同じ形で使うのが一般的です。相手の住む地域の季節感に合うかどうかを考えて選ぶと、気持ちの伝わるあいさつになります。

季節ごとの七十二候の楽しみ方

七十二候の名前を見ると、昔の人が身のまわりの小さな変化に季節を感じていたことが分かります。春は「桃始笑(ももはじめてさく)」「桜始開(さくらはじめてひらく)」と花が続き、夏は「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」のように、蛍が飛び交う様子を「草が蛍になる」と表した、昔の人ならではの見立てもあります。秋は「鴻雁来(こうがんきたる)」と渡り鳥がやってきて、冬は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」と生き物が冬ごもりに入ります。

実際の季節の進み方は地域によって違い、北海道と沖縄では同じ候でも景色がまったく異なります。七十二候はおもに京都や江戸のあたりの季節感をもとにしていると考えられるので、自分の住む土地の季節と比べてみるのも楽しみ方のひとつです。手紙の時候のあいさつや、俳句の季語を考えるときのヒントにもなります。

七十二候の日付は太陽の位置(視黄経)から計算しています。二十四節気の日時は国立天文台の暦要項と照合済みです(日付は 24 件すべて一致し、時刻は 21 件が同じ分、啓蟄・立冬・大雪の 3 件が 1 分早い値です(秒の端数の丸めの差))。関連: 二十四節気 2027・雑節 2027・暦の特集

よくある質問

七十二候とは何ですか?

二十四節気をそれぞれ初候・次候・末候の三つに分けた、約5日ごとの季節の名前です。72個あり、その時期の自然や生き物の様子を短い言葉で表しています。

七十二候はいつ、誰が作りましたか?

古代中国で生まれ、北魏の正光暦から暦に載るようになりました。日本では江戸時代に渋川春海が日本の気候や生き物に合わせて作り直し、のちの宝暦暦で一部が修正されて、いまの形になっています。

「腐草為蛍」は何と読みますか?

「くされたるくさほたるとなる」と読みます。芒種の次候で、草の陰から蛍が飛び交う様子を、昔の人は腐った草が蛍になると考えて表しました。

七十二候の日付はどうやって決まりますか?

現在は公式な決まりがありません。このページでは太陽が黄道上を5°進むごとに次の候に移るとして計算しています。暦によって日付が1日ずれることがあります。

2027年の七十二候の最初の候は?

1月の候から数えると、2027年1月5日(火)からの「芹乃栄(せりすなわちさかう)」です。立春から数えると「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」が最初の候です。

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